
神 駿平さん
石川県金沢市出身。2025年3月に金沢工業大学の建築デザイン科を卒業。同年4月より、株式会社大滝工務店に大工として勤める。 趣味はジャズとサックス。
地元を出て働くという選択肢が、以前よりも自由なものになっています。
仕事と暮らしを切り離さず、自分らしい生き方を求めて進路を選ぶ若者が増えているなか、石川県金沢市から舞鶴へ移住し、大滝工務店に新卒入社した大工・神(じん)駿平さん。
現在の仕事の内容、大滝工務店との出会い、舞鶴で暮らしや働くことの魅力について伺いました。
大滝工務店で担当している業務について

―現在担当されている業務について教えていただけますか?
神 駿平さん(以下:神さん):大滝工務店には新卒で大工として入社し、現在も現場での仕事を中心に担当しています。
今は住宅の改修工事に携わることが多く、将来的には新築の現場にも入る予定です。
施設や店舗の改修工事など、手すりを取り付けるといった小さな工事も含め、さまざまな現場を経験しています。
入社したのは4月で、技術も知識もまだまだこれから身につけていく段階です。
思うように手が動かず、現場では掃除が中心になることも少なくありません。
ただ、その掃除こそが現場の基本であり、とても大切な仕事だと教わりました。
今は一つひとつの作業を通して、現場で学び、経験を積んでいます。
大滝工務店に入社したきっかけ

―数ある企業の中で、大滝工務店に入社されたきっかけを教えていただけますか?
神さん:小さい頃から、大工になりたいという気持ちはずっと持っていました。
一方で、設計にも興味があり、大学では建築学科のデザイン専攻に進み、図面を描いたり、コンセプトを考えたりと、いわゆる“設計側の世界”にいました。
そのため、周囲からは「なんで大工になるの?」と驚かれることも多かったです(笑)
ただ、就職活動を進める中で、大工として現場に立ちながら、同じ会社の中に設計や現場監督もいて、建築に関わるすべてが一社で完結する工務店を探すようになりました。
そうした環境であれば、自分がやりたかった“設計と大工の両方に橋をかける働き方”が実現できると思ったんです。
そのイメージと重なったのが、大滝工務店でした。
―大滝工務店のことは、最初はどのように知ったんですか?
神さん:最初はホームページを見たのがきっかけです。
「ここや!」と直感的に思いました。一社完結の体制に惹かれたのもありますし、「地域をより良くする」という会社の信念にすごく共感したんです。ただ建物を建てるだけではなく、地域と向き合うことや、お客さんに嘘をつかない姿勢が、大滝社長の言葉から伝わってきました。
―そこからインターンに?
神さん: はい。「こういうことをきちんと語れる社長がいる会社って、どんなところなんやろ」と思って、地元の福井県からは離れていましたが、「インターンに行かせてください」と連絡しました。
約1週間インターンとして入らせてもらって、ここしかない!と確信して、そのまま入社を決めました。
大滝工務店でのやりがい

―インターンの中で、「ここしかない」と感じたのは、どんな体験があったからですか?
神さん:一番大きかったのは、人のあったかさです。
初日からすごく緊張してたんですが、「まあまあ、見ていきや」「普段何してんの?趣味は?」と、社員のみなさんが本当に気さくに声をかけてくれました。
その流れで、趣味でサックスを吹いていることを話したら、まさかの「じゃあ、今度持ってきて吹きや」と言われて(笑)
インターンでサックス吹くなんて、聞いたことありますか?
正直、いい意味で「なんやこの会社、意味わからんやろ」と思いました(笑)
でも実際に楽器を持っていって、会社で吹かせてもらって、その様子がインスタに上がっていたりして。
「自由すぎるやろ」と思いつつも、この空気感がすごく好きだなと感じたんです。
やりがいという意味では、今はまだできないことの方が多いですが、掃除や片付けなどの小さな作業でも、現場の職人さんに「助かったで」と声をかけてもらえると、素直に嬉しいです。
それに、親方たちが刃物を大切にし、機械作業だけでなく手刻みもできる大工であり続けようとしている姿勢にも、すごく感動しました。
そうした“大工としての誇り”を受け継ぎながら、自分も成長していきたいと思っています。
大滝工務店で経験した困難

―実際に働き始めて、大変だったことや戸惑ったことはありましたか?
神さん:一番大きかったのは、すべてが初めてだったことです。
まず、人生で初めての一人暮らし。ずっと実家暮らしだったので、生活のことを全部自分で回すのも初めてでした。
仕事も家のことも、自分のことはすべて自分でやらないといけないですし、家に帰っても誰もいない。
社会人としての生活リズムをつくるところから大変で、朝きちんと起きて、朝礼に間に合うように段取りして・・本当に基礎から整える必要がありました。
仕事の面でも、大学では設計やデザインを学んできたので、現場で何をすればいいのか、最初はまったく分からなかったです。
改修工事の現場では、「まずどこから壊すのか」「構造的に何を残すのか」「仕上がりで見えてくる部分はどこか」と、考えることが一気に増えて、頭が追いつかなくて。
設計の視点から、大工としての頭に切り替えていくのは、かなり大変でしたね。
大滝工務店での働き方

―4月からの数か月経って、「大工の頭」への切り替えはできてきましたか?
神さん:だいぶ切り替えができてきたと感じています。
大学で学んでいた設計は、いかにきれいに図面を描くか、どうすれば教授を納得させられるかといった、自分の中で完結する世界が中心でした。
でも現場に出ると、気を配らなければならない対象が一気に増えます。
人も、建物も、周りの環境も、図面や絵の中の話じゃなくて、リアルにそこに立っている建物を相手にするので、構造や納まり、仕上がり、使う人の生活…全部を考えながら動く必要がある。
その違いを痛感しながら、少しずつ現場の思考に切り替わってきている実感があります。
働き方という点でも、現場の先輩たちは本当に人それぞれです。段取りの仕方も違えば、休憩の取り方も違う。
ただ、ここまではやるというラインはみんなきちんと持っていて、その上でそれぞれのスタイルで仕事をしています。
道具一つとっても、人によって全然違っていて、「そんなやり方があるんや」「その道具、めっちゃ便利やん」と毎日発見の連続です。
そうした先輩たちの姿を見ながら、自分だったらどうするかを考えていけるのが、今はすごく楽しいですね。
大滝工務店への就職について

―新卒での入社になりますが、大学時代とは違う環境で働いてみて、感じていることはありますか?
神さん:そうですね。大学時代は、どちらかというと自分の作品をどこまで追い込めるか、という世界でした。
考えることも、自分の頭の中で完結する部分が多かったと思います。
でも今は、自分が関わった仕事が、そのまま街の景色になっていく感覚があります。
住宅でも、店舗でも、施設でも、図面の中のものではなく、実物として街の中に残っていく。そう考えると、責任の大きさも強く感じます。
その一方で、「自分たちは街の風景をつくっている」という実感があって、それは設計だけやっていた頃とはまた違ったおもしろさだと感じています。
それから、私生活も含めて、物事を全て自分で受け止めて、自分で選んでいるという感覚は、金沢にいた頃より大きくなったと思います。
大滝工務店で働く人の特徴について

―神さんから見て、大滝工務店はどんな雰囲気の会社ですか?
神さん:一言でいうと、いろんな意味でおもしろい会社ですね。
まず、大滝社長がすごいです。頭の回転が早くて、話も上手で、でもどこかちょっと変というか(笑)
ただ、大滝工務店が舞鶴という地域の中で、どうあり続けるべきかという信念がはっきりしていて、そこは本当に尊敬しています。
大工チームも、めちゃくちゃ自由です。現場の回し方も人それぞれで、自分なりの工夫や考え方を生かしながら働けますし、先輩たちのやり方を間近で見て学べる環境があります。
会社全体としても、抑えつけられている感覚はありません。
今の時代、会社の雰囲気に飲まれてしんどくなるという話もよく聞きますが、大滝工務店はむしろ逆で、自分は自分でいていいと思わせてくれる場所です。
もちろん、一社員としてちゃんとしなきゃいけない部分はありますが、一人ひとりの可能性を大事にしてくれる会社だと感じています。
自分らしさをかなり出せる職場ですね。
京都府北部・舞鶴市で働くということ

―最後に、神さんから見た舞鶴の魅力を教えてください。
神さん:一番は、人があたたかいところですね。
実は舞鶴に来てから、半年くらいお米を買っていないんです。近所のおばちゃんたちが分けてくれるんですよ。
きっかけは、僕がちょっとやらかして落ち込んでいたときでした。
アパートの裏にあるクリーニング屋さん兼コインランドリーで、1時間くらい座って漫画を読んでいたら、そのお店のお母さんが声をかけてくれて。
事情を話したら、家に泊めてくれて、ご飯まで食べさせてくれたんです。
そこからのご縁で、お米や果物を分けてくれるようになりました。
ほかにも、近所の飲み屋さんの女将さんがりんごやカニをくれたり、ジャズのセッションをさせてもらったり、ここでサックスを吹いていいよと声をかけてもらったり。
引っ越してまだ半年とは思えないくらい、濃い近所付き合いができています。
近所付き合いの究極形が、ここにあるんじゃないかと感じるくらいです。
そういう人たちを見ていると、舞鶴のために自分も頑張らなあかんなと、自然に思うようになります。
困っている人がいたら声をかける。地域のために動ける人が多い街なんだなと感じます。
自分たち大滝工務店の仕事も、ただ建物をつくるだけではなく、この街の個性や風景を形にしていく仕事なんだと実感しています。
舞鶴が好き、この街をもっと良くしたい、そんな気持ちを持っている人なら、大滝工務店での仕事はきっと楽しいと思いますし、そういう仲間と一緒に働けたら嬉しいですね。
さいごに
神さんのお話から、大工という仕事へのまっすぐな思いと、大滝工務店や舞鶴の人々のあたたかさが伺えました。
新しい土地での暮らしは大変なこともありますが、人との出会いを力に変え、前向きに仕事と向き合う姿がとても心に残りました。
地域に根ざして働くことの豊かさを、あらためて感じさせてくれるインタビューでした。
神さんの歩みが、これからどんな形で舞鶴や全国各地の風景の一部になっていくのか、とても楽しみです。
採用に関するお問い合わせ
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会社情報
株式会社大滝工務店
京都府舞鶴市字南田辺126-5
TEL:0773-75-3241
FAX:0773-75-4724
設立:1952年3月1日










