坂根さんは、福祉系の大学を卒業後、福知山市のこども園で保育士として働いたあと、株式会社Locatell(以下、ロカテル)に転職しました。
「いつか地元で広く活動したい」と思いながらも、その実現はもっと先のことだと考えていた彼女。
そんな中、25歳という若さでキャリアチェンジを決断し、新しい働き方を見つけるまでの過程を伺いました。

坂根ここの
京都府綾部市出身。福知山高校卒業。
大学で保育と音楽療育を学び、保育士・こども音楽療育士の資格を取得。
福知山市内のこども園での勤務を経て、2025年4月にロカテルへ入社。
芸術文化と福祉をつなぐ地域活動にも取り組んでいる。
ロカテルで担当している業務について

ー現在のお仕事を教えてください
坂根ここのさん(以下:坂根さん):今は、プロモーション事業・アート事業・クリエイティブ事業・キャリア支援事業など、幅広い業務に携わっています。
具体的には、地域情報誌『Fukuchiyama Magazine』や North Kyoto Career の取材・執筆、芸術文化イベントの制作・運営、SNS発信、写真・動画撮影や編集などです。
本当に多様な仕事を担当しているのですが、どの業務にも共通しているのは、人・物・場所の可能性を最大化して発信する、という視点です。
取材現場でもイベント制作でも、相手の思いに寄り添いながら「どうすればその魅力が多くの人に伝わるか」を常に考えて取り組んでいます。
ー入社してわずかな期間に、沢山のお仕事に挑戦されているんですね!
坂根さん:そうですね。
もちろん最初から全ての業務で即戦力になれていたわけではありません。
ほとんどの業務が一からのスタートでしたが、わからないことは先輩方が丁寧に教えてくださり、知識も技術も着実に身につけることができました。
ロカテルは、未経験でも挑戦しながら成長していける環境が整っていると感じています。
また、アート事業に携わる上での知識や経験を増やすために、入社直後から研修として、様々なコンサートやワークショップにも参加しました。
ーロカテルでは、どのような働き方をされてるんですか?
坂根さん:リモートと対面のハイブリッドで、フレックス制(コアタイムなし) という、とても柔軟な働き方です。
自分で働く時間や場所を調整できるため、複業も積極的に行うことができます。
私はこども音楽療育士・保育士としての活動も行っていますが、本番の日や練習が必要な期間は、自分の活動を優先することができています。
働き方の自由度が高いからこそ、自分なりのペースで、のびのびと働くことができているのです。
ーいいですね!そのような働き方の中で、コミュニケーションをとる際に意識されていることはありますか?
坂根さん:分からないことはすぐに先輩に質問し、こまめに連絡することでリモートでも円滑にコミュニケーションがとれるように心がけています。
また、週に1〜2回の対面勤務の時には、リモートでは伝わりにくい部分や、今後についての深い話などをしっかり共有しています。
会社の仲間と会うことが少ないからこそ、直接会えることに今でも特別さを感じており、対面とリモートの良さをうまく使い分けながら仕事を進めています。
ーロカテルはどんな雰囲気の職場ですか?
坂根さん:とてもあたたかく、安心して挑戦できる職場です。
そして、ロカテルの特長の1つに、「ミスをミスと捉えない」という考え方があります。
上手くいかないことがあっても、一緒に原因を探し、次にどうすれば良いのかを考えてもらえるので、成長のスピードはとても速いと実感しています。
初めての業務でも「まずは一度やってみよう」と背中を押してもらえますし、自分が担当していない業務でも社内全体で応援し合える文化があります。
「社員である前に、一人の人間として大切にされている」と感じられる職場だと思います。
保育士としての経験

ー前職はどんなことをされていたんですか?
坂根さん:私は大学卒業後、福知山市のこども園に保育士として就職しました。
福祉や音楽をもっと学びたい気持ちもありましたが、まずは現場で経験を積もうと思い、保育の道を選びました。
憧れていた仕事ではありましたが、最初の一年は慣れないことばかりで、先輩方に追いつこうと必死でした。
書類作業を効率よくこなすことが難しく感じたり、こどもたちへの声かけに悩んだりする日々。
心に余裕がなくなり、「これが本当にやりたい保育の形なのかな?」と考えることもありました。
それでも、こどもたちの笑顔に元気をもらう度に、こどもと過ごす時間が好きだという気持ちに、何度も立ち返りました。
そして2年目になる頃には、「これから先、私はどんな形でこどもや社会と関わっていきたいのだろう」と、自分のこれからについて考えるようになりました。
キャリアチェンジを考えたきっかけ

ーどのようになきっかけで、保育士からの転職について考えるようになったのですか?
坂根さん:保育士1年目の秋、知人の紹介で一般社団法人福知山芸術文化振興会の活動を知り、ボランティアとして参加したことがきっかけです。
保育で培った経験が生かせる場面も多く、イベントの度に心から楽しいと思うことができたのです。
「豊かな芸術文化体験をこどもたちに届けたい」という、福知山芸術文化振興会の理念に強く共感し、イベントに参加するたびに「これが仕事になったらどれほど楽しいだろう」と感じるようになりました。
そうして、自分のこれまでの知識や経験を思う存分活かしながら、地域で芸術文化に関わる仕事がしたいという気持ちが大きくなり、転職を考えるようになりました。
背中を押してくれた人の存在

ー転職を考えるようになった中で、決断のきっかけとなった出来事はありましたか?
坂根さん:キャリアチェンジを考えるようになってからも、気持ちはずっと揺れていました。
心のどこかでは、「保育士を2年で辞めてしまっていいのだろうか」「まだ現場で学ばなければいけないことがあるのではないか」、そんな思いがつきまとっていました。
本当は新しい道に挑戦してみたい、いつかは地域に広く関わるような活動をしたい、と思っていたのですが、それは“何十年も先に叶えるもの”だと思い込み、今の自分には早すぎると考えていました。
今振り返れば、まだ早い、と自分に言い聞かせていたのは、自己肯定感の低さゆえのことだと分かります。
当時は、視野がとても狭かったのだと思います。
そして、そんな私の背中を押してくれた人こそが、弊社の代表である吉田佐和子社長です。
「辛いなら、そんなに無理をして働かなくていいんだよ」と客観的に指摘しつつ、「あなたがもっている能力は素晴らしいものなんだよ」と私の可能性を認めてくださいました。
閉じ込めていた“本当の自分”に気づき、心が軽くなったような感覚を今でも覚えています。
転職して感じていること

ー転職して良かったと感じますか?
坂根さん:はい、心から良かったと思っています。
自然体で働ける環境に身を置けたことで、精神的にも大きく変化しました。
保育園という限られた世界をいったん離れたことで、保育・福祉業界の課題も、保育士という仕事の尊さも、より深く理解できるようになりました。
ー前職の経験が生きていると感じることはありますか?
坂根さん:保育士時代に培った観察力や安全管理の視点は、取材・制作・イベント運営など、現在の仕事にも強く生きています。
また、「保育士は保育園で働くもの」という思い込みをなくし、自分が本当にしたかった保育のカタチを探しながら、個人事業主として訪問保育やこども音楽療育も行っています。
ー転職後、しんどかったことや辛かったことはありますか?それをどう乗り越えましたか?
坂根さん:転職直後は、初めて尽くしな業務内容に圧倒される日々で、思考の切り替えが追いつかない時期もありました。
先を見通すことができないが故に、「どうしてこの作業をしなければならないのか」が見えず、モヤモヤすることもありました。
でも、これまで経験してきた組織と大きく違ったのは、心が温かくなる上司や先輩の言葉でした。
失敗しても、うまくいかなくても、誰も咎めることなく、「次はどうしたらうまくいくか」を一緒に考えてくださいます。
また、自分が何をしなければいけないのか、何のために今の作業があるのかを、一つ一つ丁寧に指導いただく度に、その言葉がまっすぐ頭に入り、自分を成長させてくれていると実感することができています。
環境の力が、人の働き方や心の状態をここまで変えるのかと驚きました。
ーロカテルの業務と複業の繋がりを教えてください。
坂根さん:個人で行っている音楽療育の活動も、今の職場環境だからこそ形になり始めています。
フレックスタイム制なので、自分で働く時間を決めることができ、個人の活動をする時間が作りやすくなりました。
また、個人事業主の開業届から個人のサイト制作、サービス設計まで、幅広く指導してくださる“個人事業主の先輩”がいるので、手取り足取り教えていただいています。
このように、社内で互いの人生を丸ごと応援し合う雰囲気があるので、自信をもって個人の活動にも力を入れることができています。
京都府北部で働く魅力

ー京都府北部で働く魅力はどんなところにあると思いますか?
坂根さん:私にとって一番大きな魅力は、自分が育った地域で働けることです。
お世話になった人々に感謝の思いをもちながら働けるのは、とても幸せなことだと感じています。
また、田舎だからこそ、組織ごとの単位が小さいので、働く人の顔が見えます。
関わる人たちの情熱や思いがダイレクトに届くからこそ、自分の仕事が地域にどんな影響をもたらすのかを実感しやすいので、やりがいも大きいです。
会社の事業で他府県に行くこともあるのですが、その時には、京都府北部を客観的に見ることで発見できる魅力もたくさんあります。
もともと新卒の頃から、「私を成長させてくれた福知山に恩返しをしたい」と思って福知山で就職したので、今でも人との繋がりに支えられていて、この地に住み続ける意味もより濃くなっています。
ー最後にこの記事を読んでいるみなさんに向けてメッセージをお願いします。
坂根さん:キャリアチェンジを考える時、「自分にできるだろうか…」と迷ったり、不安に思ったりする瞬間は誰にでもあると思います。 私自身もその一人でした。
でも、今いる環境から思い切って飛び出してみると、想像以上に学びがあり、支えてくれる人がいて、できることが広がっていきました。
京都府北部には、地域の未来を一緒につくれる仕事がたくさんあります。
自分らしく働きたいと感じている方にとって、きっと魅力的な場所になるはずです。
ぜひ、この地域で働くことを前向きに考えていただき、のびのびと自分らしく働ける人が増えるといいなと思います。
さいごに

坂根さんの言葉には、迷いながらも自分と丁寧に向き合い、周囲の人に支えられながら一歩ずつ前に進んできたという実感が込められていました。
保育士として過ごした時間も、転職という選択も、どちらも決して無駄になることなく、今の仕事や生き方へと確かにつながっています。
自分らしく働ける環境に出会えたことが、坂根さん自身の可能性を大きく広げているように感じました。
京都府北部には、挑戦を応援してくれる人たちがいます。
このインタビューが、今の環境に迷いを感じている方や、自分らしい働き方を模索している方にとって、新しい選択肢を考えるきっかけになればと思います。
会社情報
株式会社Locatell
京都府福知山市字堀2513
創業:2021年
従業員数:5名
サイト:https://locatell.net/








